ハンブン東京 詳細レビュー②

前回30分程度のレビューであの量・・・。も少し短めにしたいけど・・・無理かな。だって一個一個詳細に観ていきたいんだもん。
じゃ、前回の続きから。


電車内のヒロユキ。と、代々木で乗り込んでくるカナ。
この間のことがことだけに、ヒロユキは気まずそうにしているが、なんとカナの方から近づいてくる。
カナ「私のこと、もうナンパする気なくなりました・・・?」
なんつー口説き文句!
これってアレだろうな。ヒロユキの事が気に入ったというより、今付き合ってる彼氏の姉の結婚相手という危険な恋愛みたいな状況に酔ってるんだろうな。
そういう、現実離れした、スキャンダラスな人生みたいなのが好きなんだろうな、厄介な事に。
ヒロユキ「誘われました!誘われましたよ〜!私、あの人とSEXします!!あんな若い娘と!」
と、すっかり意気揚揚なヒロユキ。しかし、ここでまたネガティブ思考が。「かみさんと弟にバレて殺害計画を・・・クロロフォルムで寝かせて小豆でザーッ」そうそう練らないから殺害計画!!小豆で殺害計画ってどんな妖怪!?
「いくじなし」と言い新宿で降りて行くカナ。しかしヒロユキの手に何か握らせていく。それはカナのメールアドレス・・・。



部屋で一人ブルブルスレンダーキャンプを試しているアキオ。「オ〜YES!!」効くらしい。てか「オ〜YES!!」って。「グレイトゥ!!」


今度は美術館に現れた3人組。なんかまた「マーク・ロスコの影響をもろに受けてるよね。」「キュビズムの延長線上にあるんだよね。」とかなんとか小難しー事語っちゃってます。ミサキはずっと「すごいわかる〜!」しか言ってないけど、こう言っときゃいいかみたいな?対応としてはあってる。
そこへやって来たのはテッペイとマモル。ユキに会いに来た模様。
こうして好きな女性の所まで連れ出して、仲人をかってでてくれるテッペイはいいやつだなぁ。まぁ最後には・・・なんだけど。
ここに来たことがあることを思い出したマモル。騒いでいる二人に気づいたユキ。
声をかけるマモル。どうやら展示作業の時に来ていたらしく、それを覚えていたユキはどこか嬉しそう。すっかり二人だけで会話が弾む。
マモルにせっつかれてユキに紹介をしてやるテッペイ。さらに上手いこと食事に誘おうとする。ユキが迷っていると、変な動きのアキオ登場。
ここで始まる告白合戦!これが面白かった!特典でもあったけど、これって毎回違ったみたいだね。他にもやっぱりところどころ違ったシーンがあって、こういうのを知ると、全公演分観たいって思っちゃうよね。まぁ無理なんだけど。
ここでアキオがバツイチと判明。小声で顔逸らしてバツイチって言うのが可愛いかった!バツイチでもいいよッって思っちゃうよね!!あ、どうでもいい?
速度の速いスキップはそぉ〜でもないけど、上下がぶれないウッチャンのスキップに笑った!これはホント何べん観てもお見事!!
ただ、跳ね起きは失敗してたけどね・・・。特典では成功してた時も観れたけど、この時は失敗して頭打っちゃった。むちゃくちゃ痛そう。
三村がやったドナルドダックとミッキーの会話は面白いけどテレビじゃきっと無理だねぇ。ウッチャンは七時のニュースのお天気お姉さんのなからいさん*1。水谷豊もそうだけど、似てるかどうかが微妙すぎる!
ユキさんはホントに天然さんだなぁ。「じゃんけんは?あっち向いてほいは?叩いてかぶってじゃんけんぽんは?」と、提案する方法はどれも大差ないしユキさんの意思が無いし。「叩いてかぶってじゃんけんぽんは準備が必要ですし・・・」と言ってたのにヒロミチとサオリが来てヒロミチが叩いてかぶってじゃんけんぽんセット持ってたのに笑った。どこで使うつもりで買ったんだ。


メールを読むカナ。それはヒロミチからの食事のお誘い。
「か〜わいい。何時にしよっかな〜」とほくそ笑む・・・。


結局、ユキの提案で全員で食事することに。さらには席順までじゃんけんで決めちゃったもんだから当のマモルとアキオが二人だけ離れた席に座ることに。二人はほっとき会話がはずむユキ、テッペイ、サオリの3人。
離れた席に座っているから、会話がよく聞こえないというこの状況でのコントが面白かった。
なんとか向こうの状況を知ろう、向こうと会話を成立させようとするマモルとアキオなんだけど、仲介人にヒロミチを使っちゃったもんだから嘘ばっかりつかれちゃってすっかり勘違い。
ここでの会話でユキが以前から朝走っているテッペイを見かけていたこと知り、すっかり新密度が上がる二人。
対してマモルとアキオはヒロミチのへんな仲介のせいで余計に溝が出来ちゃった。
ところでここではサオリ役の近内仁子さんの旨さが光っていたね。
ヒロミチ「なんかねー、この二人がいろいろ聞きたいことあるんだって。」
サオリ「38歳人妻ですっ」
ヒロミチ「お前のことじゃねぇ!!」
って、この会話なんて息ぴったりで大竹と近内さん二人で夫婦コントいけるんじゃないって思った。
ユキとの親密度は上げられなかったけどアキオとマモルの親密度は上がりました。アキオの芸能人の写真で盛り上がる二人。
さて、そんな中ヒロミチはカナからのメールを受け取り、約束を取り付ける・・・。ちなみに3人組はここでも登場。ホントにどこでも現れるな。この3人って結構な店行ってるけど仕事どうしてるんだ?


終電待ちの3人組。3人そろって仲良く、て感じだったのに、アスカとミサキはいちゃついていて、なんだか怪しい雰囲気・・・。


すっかり泥酔しているマモルをベンチに寝かせるテッペイ。後ろからついてくるユキ。
ユキ「(マモルに向かって)痙攣気味ですけど・・・」
テッペイ「いや、いつもです。」
に笑った。確かにいつも痙攣気味だね。特にこういうときは腕がぴくぴくっとするらしいからね。
さらにその後ろに、こっそりつけてきたらしいアキオ。今までは特に気にならなかったけど、この時ばかりはカメラワークが気になった。なぜならほとんどテッペイとユキしかとらえていないから!いや、メインの話だから仕方ないんだけど、もっとウッチャンを映して!って思っちゃった。
過去の恋愛のこと、今の自分のこと、未来のこと・・・深い話をするテッペイとユキ。
二人とも、過去を捨てきれないでいる。
ユキは過去の恋愛。テッペイは過去の箱根駅伝での失敗。
ゴールできなかった事を悔むテッペイに「ゴールしちゃえばいいじゃないですか。私も、私のゴールに向かいます」と互いを鼓舞するユキ。
自分の時には見せなかったユキの顔に敗北を知るマモルとアキオ。
帰ろうと動きだした二人慌ててマモルに重なり寝たふりをするアキオ。しかしそのポーズ*2はヤバいです!!どこに顔つっこんでんですかーっ!!!


ホテルで夜景を眺めるアスカとミサキ。やっぱりそういう関係だったの!?和やかな賑やかし3人だと思っていたから軽くショック・・・。
しかしここでジュンが現れて、ジュンとミサキも付き合っていたことがわかり、すっかりドロドロの修羅場に。ミサキも悪女だなぁ…。でも各地方言*3で罵り合う3人はまだどこかコミカル。
この3人って、メインの登場人物とは何の関係もない3人な訳だし、ここはもっとサラっと流しちゃっても良かったのかなーとも思う。例えばメインの芝居の横で諍いが起こってるとか・・・あくまで自分の意見だとね。
きっとウッチャンはみんなにちゃんとした見せ場を作ってあげたかったんだろうなぁ。


カナに電話するテッペイ。しかしカナが居るのはホテルの一室。テッペイの誘いを無下に断り、現れたのはヒロミチ。
でもカナはどこか不満げ。何故ならヒロミチは食事の時からそわそわし通しで、誰かに見つかるかもしれないという不安のあまり部屋にも別々に入ろうとする始末。どうやらいざこの状況になり、帰来の小心者はむくむくと不安感やら罪悪感やらに苛まれているよう。端から誘わなきゃいいのにね。
このシーンは劇中随一のお色気シーン!カナ役の益子梨恵さんがお色気たっぷりにヒロミチ役の大竹に迫る所はもう中の役者が見えちゃって、ドキドキしてたまらなかった!
自分から行く分には平気なんだけど、相手に積極的に迫られるとたじろいじゃうあたり、中の人もそうなんじゃないのかなーと、勝手な妄想ですが。
キスすらロクに出来ず「大丈夫大丈夫」と自分に言い聞かせるようにして迫るヒロミチに、すっかりカナは冷めた様子。「なんかイメージと違った。もっと自由奔放って言うか・・・固すぎるんだもん。」てセリフ、なんか実際言われてそーとか思っちゃった。自分の勝手なイメージで言うと、文野が表大竹なら、ヒロミチは裏大竹って気がする。
カナが帰ってしまい、一人になったヒロミチは「これでいいんだ」と呟く。しかし、こんなところまで来といて、そうそう丸くは収まらないよ。


ヒロミチが家に戻ると、部屋は真っ暗。その真っ暗な部屋の中でうずくまる様に座っているサオリ。「どこいってたの・・・?」と聞くその声はすっかり覇気が無い。
「シオザキ達と飲みに行ってた」と嘘を吐くけれど、そんな嘘はもう既にバレていた。
ここでの、携帯奪い合いに、近内さんの女優魂を見た!すごいなぁ。よくやってくれたなぁ。
浮気を問い詰められて逆切れしたヒロミチは、「お前の方こそ浮気してんだろ!」と、ついに言ってしまう!しかし、何を言っているのかわからないと言った表情のサオリ・・・。
実は、ホットヨガも料理教室も、綺麗になるために、料理が上手くなるために、全てはヒロミチのためだった。ヒロミチに飽きられないため。全てはヒロミチの杞憂だっだ。しかも今日は結婚記念日・・・。
これ、完ッ全にヒロミチは人非人ですねッッ!!!信ッッッじらんねーー!!結婚記念日に女と会ってたって・・・!
このお話に、不満があるとすれば、ここなんですよ。結局この話はうやむやになり、ヒロミチは謝罪の一つも述べてないからね!


方やテッペイとカナ。最近連絡すらないことをマモル*4にぼやいていたテッペイの所に現れたカナ。
「これから遠出しない?車でさ、行き先決めないで高速乗ってどっか遠くまで」なんて、とんでもないことを言い出す。学生ならまだしも、社会人でそれは・・・。『夢見がち』なんて言葉はカナには似合わないけど、敢えてカナを表現するとすればそんな言葉になるのかな。ドラマティックな恋に捕らわれすぎて現実が見えてないっていうかね・・・。
案の定「バイト休むとなると誰かに代わってもらわないといけないから無理だよ」と断られ、断られたとたん、「じゃ、別れよう。そんな事も無理なんだったら別れた方がいいよ」と、あっさりテッペイをふるカナ。すがるテッペイ。
しかし、テッペイはテッペイで、なかなか変われない自分を変えるため、カナを利用しようという恋愛とは離れた考えがあった。そこを指摘され、言い返すことが出来ないうちに去るカナ。まあ〜、浮気していた人が言うセリフでも無いとは思いますがね。
一部始終を見ていたマモルは「あのタイプはテッペイには無理だろ」と呟く。


その頃アキオは一人ブルブルスレンダーキャンプの特訓中。華麗なダンスを披露してくれます。
そして同じ頃ユキとサオリもホットヨガ中。どうやら新しい事を始めようと、ユキはメガネからコンタクトに変えたらしい。
これ、同じ舞台に一緒にいて、ブルブルとヨガ、交互に切り替わるのが面白い。


空港。あの3人組。
どうやらジュンは田舎に戻って実家の家業を継ぐらしい。
ミサキとアスカも別れることに。しかし、形こそバラバラになるけれど、もう一度友人としての絆を取り戻した3人。
と、いいシーンに見せかけて、ここ、コントシーンです。金属探知器に引っ掛かりまくって結局下着姿になってもまだに鳴るというコント。決まらないのがこの3人。


カナに振られたあと、すっかり沈んで引きこもりがちだったテッペイを連れ出したマモル。連れ出した場所はテッペイが箱根駅伝でタスキを受け取った鶴見の中継所。
ゴールの読売新聞社前まで、勝負しようと言いだすマモル。テッペイが勝ったら今までのように好きに生きていい、マモルが勝ったら実家に帰って働けと言う条件を出す。
ところが簡単な準備運動であっさり足吊っちゃったマモル。
20Kmあると聞いて、「そんなあんの・・・?」と言っていたあたり、もともとこのつもりだったのかと思うけど、実際怪我してるあたりどうなんでしょう?
怪我したふりするつもりだったのが、本気怪我しちゃったってのがホントのとこかな。
テッペイに一人で走れと言い残し、タクシーで病院に向かうマモル。
一人残されたテッペイは、久し振りの感覚と、当時の実況、歓声を思い出す。想像の中でタスキを受け取り、テッペイは走り出す。


一方、ヒロミチとアキオ。すっかりぐったりしているアキオは7・8kg痩せたらしい。
その成果を見せようと、いざプレゼンに臨む。
このプレゼンシーン、腹筋ベルトの実践、初級・中級・上級と、自分で腹筋動かしてみせてるのがすごいなぁ。ダイエットダンスも初級・中級・上級あり、どんどん動きが速くなる。コレもういっそDVDだすってのはどうだろう。ナンチャンと一緒にダイエットDVD。杉本彩もなんか出したんだよね?違ったっけ?
努力のかいあり、見事契約を取り付けた二人。顔を見合わせ喜ぶ。


走り続けていたテッペイは、息を切らし、脇腹を押えている。何で走っているんだろう?もうやめようかと思い始めたとき、「ゴールしちゃえばいいじゃないですか」と言った、ユキの言葉を思い出す。「あと、少し・・・!」


社に戻ったヒロミチとアキオ。喜び勇んで上司に報告する。
しかし、上司の口から既に上司と得意先との常務との間で契約が取れていたことを告げられる。全てはぬか喜びだった。
更に、上司と得意先との関係を知らなかった事を責められ、罵られるアキオ。上司に嗤われ、うなだれる。
「・・・謝れよ」怒るヒロミチ。何度も何度も断られても頭を下げに行っていたアキオの様子を、誰よりも近くで見ていたヒロミチ。「俺達は会社の駒じゃない!」と憤慨する。
このシーン、とても良いシーンなのだけれど、ウッチャンが隈を作ったコントメイクをしているからついついそこに目が行って笑っちゃう。
いや、客席から舞台を観ていたのなら気にならなかったんだろうけど、ついついアップになると、ね。
しかし、思い返せばアキオ的見せ場ってなかったなぁ〜・・・。そういうのは人に譲る人だからね。でももっと、いっぱい自分のカッコいい見せ場を作ってくれちゃって良かったのに〜!返す返すもそこが残念。


かつて自分が倒れた場所を通り過ぎたテッペイ。
あの時見れなかった景色を見つめ、苦しみながら走り続けると、思い出すのは数々の周りの人たちの言葉。自分を鼓舞しながら走り、最後に思い出すのはユキの言葉。
そして、ついにゴール!!
そこに現れたのはユキ。どうやら、マモルに言われて来たらしい。マモル超いい奴!!
ユキに水をもらい、一息つくテッペイ。
感想を聞かれ、「ゴールできて良かった」と答えるが、天然のユキはゴールは競技場だと思っている。
ユキ「ゴールはまだ先でしょ?」
マモル「そうですね・・・。ゴールはまだ先です・・・。」
う〜ん、感動的なエンディングですよ!


テレビ局で働くカナ。人事異動の張り紙をみると、そこに書いてあるのは「編集局長タケハラマモル」の文字!一番のダメ男*5かとおもいきや、すごかったんだマモル!さっそく、現れたマモルに取り繕うカナ。
わかりやすくアプローチするも、無下にされ、慌ててすがる。
カナ「明日からも北口玄関を利用されるんですか?」
マモル「ええ。あなたが正面ロビーにいる間は」
振られてしまったことに、信じられないといった表情のカナ。う〜ん、マモルさん、あんたやっぱりいい男!男前っス!!


ヒロミチとサオリの方でも、妊娠検査薬が反応し、おめでたであることが判明!
まぁ、いろいろあったけど、二人が幸せならいいってことでいいのかな?


最後は、デートするテッペイとユキ。テッペイは採用試験を受ける模様。
実は続いていたアスカとミサキ。
カメラを持って何かの予選会場?に向かうマモル。
すっかりお腹の大きくなったサオリを異常に気遣うヒロミチ。一転、新しい家族が出来て幸せそう。
出張で東京に戻ってきたジュン。
またもやお見合いを断られているアキオと、その前でわざとらしくハンカチを落とすカナ。
全員が池袋に集まり、電車が来て終了。


まあ、多少のん?はありつつも、後味さわやかな素敵なお話でした。
明るい未来を想像しながら終われるってのがいいね。私は好き。
やっぱりウッチャンは舞台映えする人だって、改めて思ったり。
また舞台、やって欲しいな〜。今度はウンナン揃って。

*1:NHK 7時のニュースの半井小絵さん。そういえばウッチャンはお天気おねえさんが小さく手を振るのが好きと言っていたことがあった。

*2:6ナ・・・いやいややめとこう。

*3:これって方言指導とかついたのかな?特に設楽が上手かった。つぶやきっぽかったけど。

*4:ここでのマモルの「そうやってな、理屈並べてても何にもならないぞ。ただ年取ってくだけだぞ。」は自分的ハンブン東京セリフ大賞。良い事言ってる。

*5:社会的な意味で。無職かと。